【ノブレス・オブリュージュ】珍しく真面目に書いてみた~その2~

こんにちは!

ここ最近は不安定なお天気が続いているニセコさんでございます。

晴れていたら運動不足解消に、人気のない近所の河川敷あたりを散歩したいところではございますが、このお天気だととてもそんな気になれません。

ま、空に「ハウス!」と言われているということでしょうから、今日も一歩も外に出ないで過ごしてやろうと思います。

さて、今日は昨日の続きでございます。

昨日は「なんで僕が昨今の政治にたいして不満をいだいているのか」を箇条書きにして書き、どうしてそういうことを書こうと思ったのかというところまでを書きました。

もしお時間ございましたら、昨日のブログもお読みいただけますと嬉しいです。

ということで本日の本題でござますが、昨日、僕がさんざん文句を垂れたブログを書くきっかけとなった記事をご紹介して、そこから始めたいと思います。

で、そのトリガーとなった記事でございますが、

サンド伊達、山下達郎ら著名人の「批判やめよう」喚起に賛否」

という、個人的にも大好きなお笑いコンビ「サンドウィッチマン」の伊達みきおさんやミュージシャンの山下達郎さんら著名人が、昨今の世間の風潮を「(コロナ対策で政府に対して)文句を言うのをやめよう」という主旨の発言をしたということを報じたものなんですね。

記事を詳しく読んでみますと、伊達さんは自身のブログで

「文句が止まらない方は、落ち着いたら選挙に立候補して国会議員になって総理大臣になればいい。家で、関連の番組見てると文句ばかりが目立つ。今は、まず一致団結してコロナウイルスをやっつける事で同じ方向を見ないと乗り越えられないですからね」と批判を諌め、人々の団結を呼びかけた。とのことなんです。

記事は続けて山下達郎さんのラジオでの発言も取り上げて、彼ら著名人が発したメッセージに賛否の声が上がっていると伝えているんです。

なるほど。賛否は当然でしょうね。

まず大前提といたしまして、僕はサンドウィッチマンが大好きです。

コントや漫才はもちろん、震災の復興支援などにも積極的に参加されているそのお人柄も含めて「大ファン」だといっても過言ではないくらいに大好きな方です。

でも、今回のこの発言の中の「 落ち着いたら選挙に立候補して国会議員になって総理大臣になればいい。 」という部分には微塵も賛成できません。

だってこれは論理的に通用しませんもの。

国会議員になってからでないと政治に対して意見を述べてはいけないというのは、サッカーのワールドカップに出場しないとナショナルチームの監督の批判はしてはいけないというのと同じことですよ。

それに日本の国会議員は(基本的に)国民の選挙によって選ばれた人たちなので、いわば我々が我々の代わりにしっかりと仕事をしてくれと負託した人たちですから、なまけた仕事をしていたら「きちんとした仕事をしてください」と意見するのは当然なんです。

負託を受けた(まともな)議員さんは、それはそれは責任が重大でしょう。

「ちゃんと」負託に応えようとすればするほどにプレッシャーもかかるでしょうし、無理難題が増えてきてまさに身を削る思いで仕事をしなければなりません。

でもだからこそ、その見返りとして、彼らには高額な歳費を初めとして様々な特権が与えらているんです。

つまり、「身を削るような思いで仕事をする」ということと「特権を享受できる」というのはまごうことなきトレードオフの関係にあるということです。

ここで思い出されるのが、内田樹氏もその文章や発言の中で多く用いております「ノブレス・オブリュージュ」という考え方でございます。(内田氏は氏の評論文『 「贈り物」としてのノブレス・オブリュージュ』の中では、世間一般で定義されている意味合いと違って用いておりますが、それはここでは置くとします)

「ノブレス・オブリュージュ」とは、 フランス語の「貴族(Noblesse)」と「義務を負わせる(Obliger)」から誕生した言葉で、この言葉には、財産や権力など社会的地位を有する者は、「それ相応の社会的または道義的義務を負わなければならない」という意味があります。

国会議員は我々から負託されたとはいえ、その激務とトレードオフで、負託した我々をはるかに凌ぐ権力や富を得るわけですから、そこに胡坐をかかれてはたまったものではないんです。

もし、特権だけを手に入れて、負託した我々の声を聞かず、手に入れた特権を好き放題に使う人物が現れたら、つまり「ノブレス・オブリュージュ」という概念を微塵も持たない人物が現れたら皆様はどういたしますか?

あれ?なんかこのような人が思い浮かびませんか?

僕は今の国会に跋扈している魑魅魍魎とさえ思える複数人が頭に浮かんできます。

ね、こういうことです。

なので僕はサンドウィッチマンの伊達さんが言うような「文句があるなら選挙に出て総理大臣になってみろ」という主旨の発言には微塵も賛成いたしませんし、我々国民は働きの悪い国会議員に対して「ちゃんと仕事してください」と、時には語気を強めて声を上げることは必要だと考えるのです。

今はきっと、その声がだんだんと暴力的な空気を纏ってきているのでそれに対する自省を促すための発言だとは思うのですが(この点に関しては同意します。意見をいうことと、「クソが」のように暴言を吐くことは絶対的に違うと思っています)、ともあれ、国難と呼べるこの時世に無理やりにでも光を見つけるのであれば、「ノブレス・オブリュージュ」という概念が皆無になってしまった今の政府を一掃して、新たなる希望が持てる政府へ転換するチャンスだと思い、「来るべき時」に備えて政治に関心を持ち続けることが大切なのではないでしょうか。

長文にお付き合いいただきありがとうございました(*^^*)

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