【コロナ禍だからこそ見えてきたもの】

おはようございます!

久しぶりの晴天でございます。

ここ数日はどうにもお天気が優れませんでしたから、気持ちも身体も調子が上がってきませんで、どうにもスッキリし無い日々でございましたが、今日のこの晴天でしっかりと太陽を浴びて、きっちりとリセットしたいと思います。(って書いている途中の天気予報で午後から雨て・・・)

さて、そんな中で唯一捗るといえば僕の場合は「読書」なのですが、先日読んでおりました雑誌で「!」と膝を打つものがありましたので、本日はそこら辺のことを認めてみようかなと思います。

その読んでおりました雑誌とは

『表現者クライテリオン2020年03号』という保守系の雑誌なんですね。

この雑誌を購入した理由といたしましては、「安倍器論」を展開した浜崎洋介氏が僕の大ファンの養老孟司氏をインタビューしたものが掲載されていたことと、このご時世で論客の先端を突き進む藤井聡氏が編集長を務めているということ、この2点で迷わず購入したものでございます。

で、それをヒマに任せてつらつらと読んでおりますと、上にも書きましたように「!」と膝を打つ言葉が書かれてあったのです。

それはですね、「平成から令和へ 思想の転換点」というテーマで、小沢一郎氏と宮崎哲弥氏と藤井聡氏が対談しているものなのですが、その冒頭に宮崎氏が、「憲法について少しだけ論じたい」として氏の見解を述べている部分なんです。

以下に抜粋・要約いたしますね。

「近代的な憲法の中の中核的な規定といえば人権保障です。政府の公権力に対していかにして国民の行為の自由領域を担保するか、というのが憲法を立つるの最大の課題です。」

「(大日本帝国憲法の起草の中心となった)伊藤博文の説示『そもそも憲法を創設するの精神は、第一君権を制限し、第二臣民の権利を保護するにあり』もまさにこれを言っている」

「然るに、戦後日本人の意識にはこの憲法原理が定着していない。」

「NHK放送文化研究所が1973年から5年ごとに実施している『日本人の意識』という大規模調査があります。~中略~さて、この調査に次のような質問が設けられています。」

「次の中から、憲法によって義務ではなく国民の権利ときめられているのはどれだと思いますか。いくつでもあげてください。①思っていることを世間に発表する。②税金を納める。③目上の人に従う。④道路の右側を歩く。⑤人間らしい暮らしをする。⑥労働組合を作る。⑦分からない(無回答)。」

「正解は『①の表現の自由』と『⑤の国民の生存権』と『⑥の勤労者の団結権』」

「しかしこれに対する回答は、①29.8% ②43.8% ③6.0% ④12.2% ⑤74.2% ⑥17.5% ⑦4.8%となり、憲法で保障されている①の『表現の自由』を憲法で保障された権利として認識している人が3割を切っている。加えて、憲法上の『義務』である納税を「国民の権利」としてみなしている人が43.8%もいる」

「つまり、憲法が主権者たる国民の作為を契機として成立したものだと国民自身が認識できていない。」

(上記の抜粋・要約は『クライテリオン2020年03号』の P203-204 より)

長くなりましたが、僕が衝撃を受けたのはこの部分なんです。(ちなみに僕はなんとか正解しました。)

僕たちはSNSなどでそれぞれの主張を声として挙げておりますが、しかし、こうしたことからもわかるように、僕も含めて多くの人はこうした「基本的なこと」すらまだ理解しきれていないのではないのかなと。

学校で習う「社会」の授業で一度は触れている部分だと思うのですが、それでも多くの人が知識として不十分なまま選挙権をもつこととなっている。

こうしたいわゆる「基本的な知識の不足」が国政への、言い方を変えれば「選挙」への無関心ということにつながり、現政府の嘘や自らの利権だけで動いてしまう政治家を生んでしまったのかなと。(批判だけに終わらないように付け加えておきますと、その申請手続きの煩雑さということを置くとするならば、このコロナ禍における給付金や減免制度などは充実していると思いますし、皆保険制度や生活保護を初めとして、日本はまだまだ社会保障が手厚い国であるということは間違いないと思います。)

自らの生活に直撃する形で起こってしまったこのコロナ禍で無理やりにでも希望を見つけるとするならば、今までにない濃度と深度で真剣に「政治」というものの目を向けることができたということと、改めて我々国民が「主権者」であることを認識できたことではないでしょうか。

災い転じて福となす

そう簡単には転じられない状況となっておりますがまだ希望は残っております。

このコロナ禍を機に、僕は「希望」の方にチップを張るためにしっかりと「基本」を勉強したいと思います。

長文をお読みいただきありがとうございました。

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