ogasaka 20-21モデルTC-SK

来たぞ待ってたNewモデル・小回り専用機ここに見参~オガサカTC-SK~

こんにちは!

3月にきて降雪が増えているニセコさんでございます。

今朝もカーテンを開けると5cmほどですが車の屋根に積雪が。

これはいいかもと期待してゲレンデに上がりますと、これがお客様、想像以上に軽くて良い雪でして、シーズンも後半になってコンディションが上がってきているのではないかと思えるほどに良い雪でした。

ゲレンデは意外にも多くのお客様で賑わっておりました。

皆さま、運動不足解消やストレス解消のた目の手段として、フレッシュエアーの屋外で、しかも免疫力アップのための日光まで浴びることができるスキーを選んでくれているのかもしれませんね(*^^*)

さて、本日はレッスンが入っておりませんでしたので、ニセコようていスキースクールの足元を支えてくださっている「オガサカスキー」様のNEWモデルを仲間と共に試乗してきましたので、そのレポートを書いてみたいと思います。

まずは第1弾、フラッグシップモデルといっても過言ではない「TCシリーズ」の中から、ショートターンに特化したモデル「TC-SK」をご紹介したいと思います。

ogasaka 20-21モデルTC-SK

基本的なスペックからご紹介していきましょう。

この日テストしたスキーは165cmでプレートは新作の「SR585」を装着、スリーサイズは上から120-67-104でRは12.6というスペックでございます。

これだけだと「何を書いているのか分からない」という方もいらっしゃると思いますが、要はスキーの先っぽの幅が120mm、金具が付いているセンター付近が67mm、スキーの後ろの幅が104mmというプロポーションで、「R」というのは「半径」のことですから、「120-67-104というスリーサイズから作られるスキーの半径が12.6で、この数字が小さければ回しやすい(といっても一般的にはR10を切ることはないでしょう)、大きければ(こちらも大きくてR30程度)回しにくい」という一つの指標となる数値ということでございます。

で、このTC-SKはR=12.6ですから、「回しやすい部類に入る」ということでございます。

さて、なにから書きましょうかね。

まずはデザインからいきますか。

デザインは昨年のセンセーショナルなビビットカラーの展開から一気に方向転換した、ネイビーのボディにオレンジのロゴと実にシンプルなデザインとなりました。

シンプルが大好きな僕としては個人的にはこれもかなり「アリ」でして、昨年の「カッコいい!相当カッコいい!」というインパクトはありませんが、飽きの来ない大人テイストのデザインはこれはこれで人気が出るのではないでしょうか。

続いては肝心の乗り味でございます。

試乗前のメーカーさんの説明によりますと、今季のモデルよりも「張り」を持たせた設計となり、トップ付近のメタルを抜いたり芯材を変更するなどして柔らかくし、その分足元にしっかりとした張りを持たせて「たわみ止まり」をより強調した仕上がりとなっているとのことでした。

なるほど、その説明通り、上手くトップからターンに入ることができますと、柔らかいトップが「ググッ」と食い込んで回ってきてくれて、雪を削り取る足元付近がしなるように撓んでターンスピードを加速させ、最後にテールがダメ押しで回りこみの手助けをしながらも回りこみ過ぎることなく仕上げてくれますので、「ターンしやすく且つターンスピードが速い」という、大会や検定という場面ではかなり重宝するスキーとなっております。

高速域でのミドルレンジやロングレンジですと、トップ付近の張りが柔らかいことから現行モデルの「TC-SS」よりもワンテンポ遅れてターンに入ってくる感覚がありましたので(それでも十分にレスポンスは良いので、レッスンなどではこれ1台あれば十分に対応できますが)、大会等でオールラウンド的な性能を求めるのであれば今年の「TC-SS]に軍配が上がると思いますが、その分、小回りでは「しっかりと回しこむ急斜面用のターン」や、「ガンガンと斬っていくカービング系のターン」のどちらでも自由自在に操れる優れものですので、まさに今季は「小回り専用」と捉えても良いのではないでしょうか。(このスキーには170cmもありますので、170cmだともう少しロングレンジに対応できそうな予感です)

あとはプレートの変更についても書いておかなければいけませんね。

プレートは従来からあった「GRプレート」を廃止し、新たに「SRプレート」を上位機種に設定したとのことですが、従来からのプレートの考え方として、

①「GRはメタルが入っているから硬いけど、しっかりとスキーを踏めるレベルでは足元のグリップがしっかりして最高」

②「足元のグリップは欲しいけどそこまで脚力ないし、でもハイスピードではそれなりのグリップ力は欲しいというワガママさんが選ぶFLプレート」

③「今のところ脚力もないしスキーも踏めたり踏めなかったりだけど、これから先上手くなってきたときにはそれなりにしっかりとグリップしてくれるプレートが欲しいという人のためのFM600プレート」

という三段階に分かれておりましたが、これはオガサカスキーの特徴でもある「低速の扱いやすさ」という部分をきっちりと残すためにスキーそのものには張りを持たせずに扱いやすい設計とし、そこで足りない部分をプレートで補おうというコンセプトのもとに3種類のプレートが用意されていたとのことですが、今季のオガサカはスキーそのものに張りを持たせたためにプレートは扱いやすいものにまとめるということで「GRプレート」を廃止し、②のFLプレートに近いコンセプトながらも中をくり抜いて空洞にして軽量化、さらにスリットを多く刻んでしなりやすくしているということで、「FLプレートのグリップ力+FM600プレートの扱いやすさ」という美味しいところ取りのプレートが誕生したとのことでございます。

なのでトータルな扱いやすさは従来と変わらずに残っておりますので、テストでもじっくりと低速でプルークしたりシュテムしたりズレズレの小回りや大回りを試しましたが、しっかりと綺麗にズレてくれましたのでご安心を(^^♪

ということで長くなりましたが、今季のTC-SKは

「ハイスピードのロングレンジでは若干ターンの入口で今季TC-SSに軍配が上がるものの、小回りに関してはズレもキレも相当に作りやすい。特に速いスピードでのターンの作りやすさは秀逸。小回り習得やレベルアップを目指すのであれば迷うことなくTC-SKをチョイスするべし。インストラクターの皆さまは、従来通りオールラウンドに対応できますのでご安心を。」

こんなところでございましょうか。

次回は真にオールラウンドモデルへと進化した「ケオッズXX」のレポートをお届けいたしますね\(^o^)/



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