ここに1冊の本があります。
【中古】 昭和天皇独白録/寺崎英成・御用掛日記 / 寺崎 英成 / 文藝春秋 […
約30年前ほどに初版が出た少し古い本ですが、僕も古本で手にいれた本です。
これは最近読み始めたのでまだ読了していないのですが、この本の124ページから137ページにかけて昭和20年の8月の様子が記されている部分がありまして、特に8月9日深夜の最高戦争指導会議において昭和天皇が
「当時私の決心は第一に、このままでは日本民族は滅びて終う、私は赤子を保護することができない(中略)私の一身は犠牲にしても講話せねばならぬと思った」
としてポツダム宣言を受諾する旨の一文は本当に胸が熱くなります。
今上天皇におきましても、昨日の戦没者追悼式で「戦後の長きにわたる平和な歳月に思いを致しつつ、ここに過去を顧み、深い反省の上に立って、再び戦争の惨禍が繰り返されぬことを切に願う」また、「終戦以来74年、人々のたゆみない努力により、今日のわが国の平和と繁栄が築き上げられた」とした上で、「多くの苦難に満ちた国民の歩みを思うとき、誠に感慨深いものがあります」と語られましたが、時代が変わっても、平和を願うお気持ちがお変わりなくお持ちくださることに一国民として嬉しくなります。
終戦から昨日で74年。
昨今、なにかしらきな臭くなってきてはおりますが、是も非もなく、正義も悪もなにもない、どう考えてもカオスとしか呼べないであろう「戦争」というものが、未来永劫起こらないことを切に願うばかりでございます。
僕はもう人生の半分近くに差し掛かっておりますので戦争が起こっても戦地に赴くことはないと思いますが、我々の子供や孫世代にも、今、僕が感じている幸せを感じてもらえるように、そのためにできる「身近な平和」の建設と確保をこれからも全力で取り組んでいきたいと思います。
精進せねば・・・!