言葉と感覚

こんばんは!

2日ぶりの更新でございます。

実はここ数日少しばかり体調を崩しておりまして、日中、スキーをはけば全く大丈夫なのですが、帰宅すると一気に発熱という不思議なパターンに陥っておりまして、2日ばかり更新をお休みした次第でございます。

豊富なビタミンとカルシウム、エネルギー元である糖質の補給をしっかりと行いましたので、かなり回復いたしました\(^o^)/

栄養って大切ですね(^_-)-☆

さて、久しぶりの更新は少しだけ真面目な内容で書いてみたいと思います。

ここ数日のレッスンで改めて思ったことでございますが、伝え手である我々教師の「感覚」をお客様に伝えるときには、ま、その方法は数あれど、やはり「言葉」を使って伝えるということが最も多くなると思うんですね。

もちろん、ノンバーバルな部分での表現や動き、音(擬音)などを交えながら総合的にお伝えしていくわけでございますが、しかし、ここで一つ大きな問題があるんですよ。

それは

「僕の感覚とお客様の感覚は絶対的に同じではない」

という部分でございます。

これは普段あまり真剣に考えない部分だとは思いますが、例えば一つのリンゴを僕とあなたが見た場合、そのリンゴが「赤い」という部分で共通認識をできたとしても、その「赤」が同じ「赤」であるかどうかはその場では証明できないんですよ。

もちろん、色彩表を使いながら、「僕が見た赤はこの表のこの色です。あなたは?」などとやっていけばかなりの近似値に近づけるでしょうが、それでも、視点が二つある以上は「違う」としかいいようがないんです。

これをレッスンの現場で置き換えてみますと、例えば僕の感覚では、ターンとターンを繋いでいく運動を表現するときに、「重心の移動」という感覚はあまりなく、「交互踏み変えの軸の交換」というイメージなのですが、これをお伝えするときには「なのであまり傾きません」となるのですが、しかし、滑走スピードが上がり外力に対抗するために角付けを深めていくという作業を伴う場合は「腰がターン内側に入っていく」という運動イメージをプラスしていくんですね。

そうなると、「傾かないって言っといて今度は腰を内側に入っていくってどういうこと?」となるのですが、もちろん、この部分は言葉と動きと滑り方のバリエーションを駆使して「僕がお伝えした感覚に近いであろう動き」が出るまで、僕が持てる全ての言葉と動きとバリエーションを尽くしてお伝えさせていただきますが、それでもやはり、伝わらないということは出てきます。

そういうときは、僕の中には全くない感覚ですが、例えばそこで(一例として)「最初から傾いてターンしてみてくださ」とお伝えすると、あら不思議、求めている運動が表現され始めることがあるんです。

もちろん、約束事として、どうしても抑えてほしい運動要素は押さえていただいた上での話となりますが(ここら辺は実際のレッスンで詳しくお伝えいたします)、ともあれ、こちらの感じている感覚とお客様が頭の中でイメージしている運動要素との間にできるだけズレを起こさないように、時には「こちらの感覚にはない感覚」や「この運動を表現するの適していないと思う言葉」なんかも我々伝え手は豊富に用意しておかなければいけないですねと、このように気づかさせていただいたここ数日のレッスンでございました。

「伝える」って、奥が深くて探求のし甲斐がありますね(^^)


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