おはようございます!
このブログは早朝に書いております(現在6:05)が、この後すぐに息子が起きてきそうですので、そうなると続きは後ほどとなってしまいますから、ひょっとしたら「こんにちは」の時間帯になっているかもしれません。
ということで早速本題に入っていきましょう。
本日も、先日におこなったオガサカスキー22-23ニューモデルのテストレポートでございます。
試乗レポート第二弾はこちら!
そのオールラウンドな性能で多くの滑り手を魅了するオガサカの代名詞の1つでもあります「ケオッズ」シリーズ、そのイチオシモデル「KS-ES」でございます。
画像の右側のスキーのトップ内側の化粧面が剥がれているのは御愛嬌。
それだけ多くの人にテストされてきたという人気の証ですね(*^^*)
まずはテストスキーのプロフィールから。
長さは165㎝、スリーサイズは上から116-69-98.5でR(回転半径ですね)は15.0、プレートはFM585(オガサカでラインナップしているもう一つのプレート「SRプレート」よりは柔らかめのプレートです。)というセッティングです。
デザインに目新しさは感じませんが、逆に言うと飽きの来ない、長く使えるデザインではないでしょうか。
ワクワクしながらスキーズオン!
履いた第一印象は少し短く感じる印象でした。
これは継続モデルの「KS-NS」よりも、トップ部分が約4ミリほど広くなったことと、センター付近も20ミリも幅が出たことによる印象だと思います。
では早速滑ってみましょう。
例によって緩斜面の低速からテストします。
レッスンで最も多用するスタンス「プルークスタンス」でゆったりと深くターンしていきます。
いやぁ~さすがだなぁ。
この辺りの扱いやすさはもはや言うことはないでしょうね。
シュテムや基礎パラレルも同様の扱いやすさ。
綺麗にズラせますし、スキーの変な挙動もない。
もちろん、雪面からの影響や外力の影響をうけにくい低速であるということもありますが、それでも、ペラペラなスキーだったり、逆にどっしりし過ぎているスキーは低速でも扱いにくさを感じるときはありますから、この辺り、日本の雪や滑り手を知り尽くした老舗ならではの仕上げではないでしょうか。
続いて高速域で滑ってみましょう。
まずはミドル~ロングレンジです。
高速域でテストした時は既に雪面が緩み始めておりましたが、それでもまだ足元を感じられる状況でしたので、カービング性能や撓みや捻じれなどの感覚を掴むには十分な状況でした。
ではスタート!
おぉ!
嚙むねー!!
トップからターンには入れれば、その瞬間から「ググッ」と雪面を捉えてくれます。
トップから足元にかけての「張り感」は、継続モデルのNSよりも感じられますが、しっかりと回り込んできてくれます。
ターンの中盤から後半にかけても、しっかりとしたテールのしなりと張りがありますので、今度は必要以上に切り上がることなく落差を取れるターンを作ることができます。
スキー自体のやや強めの設定とFMプレートとのセッティングで、高速域での安定感と、そこから生み出されるターンはシャープでキレのあるターンとなり、中速域のクルージングから高速ロングのスリルまでを安心した中で存分に楽しめます。これは気持ちいい!
続いて小回りに移りましょう。
個人的な感想ですが、小回りに関しては、継続モデルの「KS-NS」に軍配が上がりました。
テールの張り感が少し強いのと、テールの撓んでくる部分がかなり後(金具のヒールピースよりかなり離れている場所)に感じられるので、小回りの中で弧を作ってくることが少し難しく感じられました。
この辺りは実は不思議で、現行のKS-NSに比べてトップも広くなっており、プロフィール的にもRが若干小さくなっておりますので小回りはよりやりやすいはずなのですが、感覚としては「小回りにしては落差が出過ぎる」という感覚で(もちろん、細かな操作で弧を調整することはできますが、そのために少し気を遣わないといけません。)、個人的に小回りは難しく感じました。
僕の観点は「レッスンで使うとどうか」という観点ですので、その意味から言いますと、小回りの導入などでズラシを多く使ったり、カービング要素の少ない小回りを練習する段階では抜群のターンを作ってくれますが、例えば「テク・クラに向けた小回りの練習をしたい」や「マスターズに向けて小回りを仕上げたい」などのレッスンに対応することを鑑みますと、スペースが縦になりやすいこのスキーよりも、やはり、落差がある中でもしっかりと左右のスペースにターンを運んでくれる「TC-SU」の方がいいですから、その意味からも、「汎用性」という観点では「TC-SU」の方が個人的には使いやすく感じております。
まとめます。
ケオッズのニューモデル「KS-ES」は、ミドル~ロングレンジのターンでその実力が開花します。
このレンジでの乗り味は最高に気持ち良く、しかも安定感もあり安心してスピードを出せますので、「オールラウンドのスキーが欲しいけど、どちらかと言えばロングターンの方が好き」という方には超オススメです。キレの良さと走りは、TCの「Mシリーズ」辺りの性能と比べても遜色ないです。
そして、「とにかく1台でなんでもそつなくこなしたい!」という方には、「TC-SU」か、継続モデルの「KS-NS」をお勧めいたします。
こんなところでしょうか。
いずれにしても、毎年、しっかりと性格の違うスキーを世に送り出してくれる老舗ブランド「オガサカスキー」さんの技術力には頭が下がりますね(^^)
以上です(*^^*)