【読んで!読んで!読んで!】「顧客目線とはなにか」を教えてくれる名著『ゼロ・コミッション革命』

おはようございます!

雨の日曜日でございます。

5月に入ってからはなぜか鬱陶しいお天気が多いですねぇ・・・

この雨で、我が家のコブシとモクレンの花が沢山散り始めてしまいましたので、後は楽しみに待っている八重桜の開化を待つばかりでございます(*^^*)

さて、本日5月16日から北海道も緊急事態宣言が発出されますし、それ以前に個人的に骨折しているということもあり出歩くに出歩けませんので、最近はここぞとばかりに大量の書籍を購入し読み耽っております。

ということで、少しずつですが、読み終わった本のレビューを書いてみたいと思います。

では早速。

本日ご紹介させていただきます書籍はこちら!

1970年代、アメリカの株式市場にとって最悪期といわれた時代に証券会社を立ち上げ、さらには証券会社にとって革命ともいえる「ゼロコミッション(手数料ゼロ)」を実現させた立志伝中の人物「チャールズ・シュワブ」が自ら筆をとった自伝『ゼロ・コミッション革命』でございます。

この本、面白すぎます。

内容的には、帯にもありますように、今や「カリスマ」と呼ばれる経営者が数々の困難や挫折に負けず栄光を手にするまでの「よくある」サクセスストーリなのですが、しかし、筆者の筆が実に軽快で颯爽とした空気感で動いているために重くなりがちなエピソードも実に明るくポジティブに捉えることができますし、文章から溢れ出るユーモアや聡明さは「彼をもっと知りたい!」「応援したい!」と思わずにはいられない実に魅力ある文章で綴られておりますから、500ページほどある本ですが一気に読んでしまいます。

そして個人的に嬉しいのは、文中のところどころに氏の発言を要約・抜粋したものが掲載されているのですが、それを読むだけでも「なるほど・・・!」と唸ってしまうその構成でございます。

せっかくなので2つくらい挙げておきましょうか。(個人的に感銘を受けた箇所)

意思決定と、それをどう効果的に実行するかをコントロールすることはできる。しかし、情勢をコントロールすることはできない。(P207)

という部分。

自分がコントロールできることと、どうあがいてもコントロールできないことがある。

ではそれをどう捉えてどう行動するのか。

著書では、このどうしようもない状況をどう乗り切っていくのかの指針を指し示してくれております。

もう一つ。

もし、あなたが何かを売ろうと決断したのであれば、とにかく迅速に行動せよ、が私からのアドバイスだ。待つことにはリスクしかない。(P421)

著書では、「これだ!」と思ったら例えその準備が「完璧」に整っていなくても、とにかく動いてみるということが繰り返し書かれています。

僕なんかは何かをやろうと思った時には、とにかくシュミレーションを完璧にしてからでないと怖くて動けないのですが、氏は「完璧なんて待っている暇はない。そんなものを待っていたらチャンスはどんどんと逃げていってしまう」というようなことも書いておりまして、この部分を読んだ時には思わず「はっ・・!!」として胸が痛くなりました。

うん、シュミレーションも大切だとは思うけれど、「完璧」を待たないでとにかく行動してみよう!と素直に思えました。

長くなりそうなので最後にもう一つだけオススメを。

この本は上にも書きましたように、チャールズ・シュワブ氏の自伝としても楽しめるのですが、もし、その波乱万丈な人生に共感しなかったとしても、P475から始まる「エピローグ-個人的な回想」という、成功を夢見る若き起業家やビジネスリーダーに向けたアドバイスを読むだけでも、この本の価値は大いにあると思います。

エンターテイメントな書籍でありながら、ビジネス書や自己啓発書としても楽しめる実にお得な書籍『ゼロ・コミッション革命』

読後には「顧客目線に立つとはどういうことか」を再考させられる、特に商売をやっている方にとってはかなり充実した読後感を得られると思います。

この「コントロールできない御時世」、ステイホーム時間を利用して、ぜひ読んでみてください(*^^*)


ゼロ・コミッション革命 チャールズ・シュワブの「顧客目線」投資サービス戦略 [ チャールズ・シュワブ ]

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