こんばんは!
極寒の1日でございました。
しっかりと着込んでいるので決して寒くはないのですが、足指だけはどうにもできない・・
2時間を超えると「これ以上やると凍傷でちぎれるよ~」と指の方から警報が届くくらいの冷え込みようでございました。
こりゃあ本格的にブーツヒーターの導入を検討しなければいけませんね。
さて、本日は、毎年シーズンインの時期にお声掛けいただいております、ヒラフを、スキーを、スノーボードを愛する皆様のクラブ「ニセコスノークラブ」様の講習会の模様をレポートさせていただきたいと思います。
講習の内容といたしましては、まだまだシーズンも始まったばかりということで、基本となるポジションの作り方や、そのポジションを使っての荷重の方法やタイミングをお伝えいたしました。
とくに、「股関節」(便宜上、脚の付け根前面を股関節と言っております)を使った脚の曲げ伸ばしをメインにお伝えさせていただきましたが、足首や膝は使えるものの、足の付け根を後ろに押し込むような動きを使うことが少なかったため、この部分に時間をかけてお伝えさせていただきました。
この「脚の付け根」付近を意識的に動かせるようになりますと、主に上半身の重さをスキーに乗せやすくなりますので、もちろん、連動して足首や膝をしっかり使うことが前提となりますが、スキーに言うことを聞いてもらうために必要な「重さのご褒美」をたっぷりとスキーに与えることができるようになってきます。
そこの部分がクリアになりましたら、今度はその動きを実際にターンに結び付けていきます。
ここら辺の説明は文章で書くと長くなりすぎますので割愛させていただきますが、ともあれ、「スキーに荷重したからスキーが回って(動いて)いく」というイメージを大切に練習していきました。
皆様、本当に真剣に聞いてくださいました。
僕の技術に対する根幹の部分には「技術は楽しむためにあるもなので、『これだ!』という正解はない」というものがございます。
例えば、初めてスキーに挑戦した修学旅行のお客様と、技術選を目指すようなスキーヤーとでは求める技術が違って当然だという考えに立っております。
修学旅行であれば、長くても2泊3日程度、そのうち実際にスキーを楽しめる時間となると都合で8時間ほどですから、もちろん運動能力の差は考慮しなければいけませんが、できるだけ早い段階から方向を変える(ターンする)という自由さを感じてほしいので、例えばそこでは「先落とし方向」への立ち上がりを優先する場合もあります。
しかし、これをハイスピードを扱うスキーヤーがやってしまいますと、ターン前半からの押さえが効かなくなり(ターン後半のエッジングになりやすく)、スムースなターンを表現できなくなる可能性が高まります。
もちろんこれは一例でしかございませんが、このように、その人そのひとで目的が違えば伝える技術も違ってきて当然と思っております。
おっと、少し話しが逸れてしまいましたね。
ともあれ、純粋にもっと気持ち良く、もっと自由にスキーを楽しみたいという皆様にこのような機会をいただいて技術の一端をお伝えできたことは、本当に光栄で濃密な時間でございました。
ニセコスノークラブの皆さま、今年もありがとうございました!