【23-24モデルTC-SBレビュー】正直、手強い。しかし、味方につければこれほど強力な武器はそうそうない

こんにちは!

またもや超が付く久しぶりとなってしまいました。

ここ最近は現場のレッスンに加え、「ココナラ」で展開しておりますビデオレッスンの方も多くの方にご購入いただけて、お陰様で大変充実させていただいているのですが、それゆえになかなかブログまで手が回らなかったのが痛し痒しでございます。

スキーが上手くなりたい方限定ビデオアドバイスします スキー教師歴28年目のプロスキー教師がプロ目線で解説します。

そんな中、本日は雨でお休みとなりましたので、午前中に目の敵としております「確定申告」を終わらせ(かなり妻に助けてもらいました)、ようやく一息つけたのでブログに取り掛かった次第でございます。

ということで早速まいりましょう!

本日はですね、ずっと書きたかったオガサカ23-24モデル「TC-SB」のレビューを書いてみたいと思います。

まずは試乗スキーのプロフィールから。

テストしたのは165㎝のSRプレート装着モデルで、スリーサイズは上から「119-65-102」でRは12.1となっております。

上にも書きましたがプレートはSR585で、セッティングとしてはハード目のセッティングをテストしてきました。

てか、このカラーリングは良いですね。

個人的にもオレンジは大好きな色ですので、このデザインは比較的好みでございます。

この日は外国人のインストラクターも多くテストしたのですが、みな「Goodデザイン」と絶賛でございました。

それでは早速滑ってみましょう!

はやる気持ちを抑えてスキーズオン!

装着した感じは「かなりしっかりしているな」という印象でした。

でも重さはさほど感じませんで、その点、取り回しの良さを感じさせる印象でございました。

この日は実に雪の状態が良く、足元もあってしっかりとグリップする状況でしたから、この手のスキーを試すのにはもってこいの状況でございました。

まずはいつものようにズラシから・・・

「ん?おぉ・・なるほど。ずらせなくもないけどグリップ感の方が強い印象だな」

という第一印象で、いろいろなヒネリや押しを試しておりますと、後ろからメーカーの方の声が。

「大西さん、このスキーはちょっとずらしにくいかもしれませ」

あ、やっぱそう?

難しくはないけど、押してズラシたいときは少しパワーを使うかもね。

聞くところによりますと、なんでもグラス繊維の組み方を変えたとかで、以前まではトップからテールの「縦方向」の組み方だったものを、このモデルからクロスで組んだグラスを入れているそうで、それにより、トーションが強くなったとのことなんです。

なるほどなるほど。

それでスキーの腹が薄くなってもしっかりとしているんですね。

それがわかればこちらも乗り方を工夫できますので、一度癖を掴んでしまえば低速でもちゃんとコントロール下におくことができました。

ではスピードを上げてみましょうか。

まずはハイスピードのミドルレンジから。

おおおっ!凄い!

グングン走るじゃん!

確かに、トーションがしっかりした分角付けを強めに出していかないと板に負けそうですが、キチンと角付けが出せる滑り手でしたらこの走りはかなり面白い反応だと思ってもらえると思います。

ただ、テールの張りが強く感じましたので、ターンの中盤から後半にかけてテールを使える荷重ポイントに的確に移動できなければ「ストン」と縦に走ってしまうかもしれません。

続いて本領発揮の小回りを滑ってみましょう。

!!!

これは・・・

手強い・・・!!

足元のグリップ感は抜群で、これだけしっかりとグリップすれば硬いバーンでも安心して滑ることが出来そうですが、しかし、捻じれが強いのとテールの張りが強めなので、かなりエッジングを強烈に出していかなければ上手くターンを作ることが難しく感じました。

ならば最初から「そのつもり」で滑ってみますと・・・

スキー全体がしっかりとしていること、足元のグリップがかなり良いこと、走りを出すためにテールの張りが強いことをしっかりと意識し、荷重や角付けを「いつもの」滑りより強め・多めに出し、かつ、スキーの走りに遅れないように足首をいつも以上に入れまくることを意識して滑ることができますと、ちょっと異常なくらいスキーが回りこんできてくれて深く横に走るターンを作ってくれました。

これ、正直乗り手を選ぶと思いますが、使いこなせればこれほど強力な武器となるスキーはそうそう無いのではないでしょうか。

上手くポジションを取れて、脚の動きをしっかり使えたときの反応は驚くくらいに良い反応でございました。

まとめますね。

23-24モデルTC-SBはかなりしっかりとしたスキーなのでSRプレートのセッティングは乗り手を選ぶと思います。

具体的にはテクニカル保持者くらいから上のレベルでしょう。

なので、指導者検定をメインに考えておられる方にはお勧めはできません。

こいつはまさに「戦闘機」ですから、テククラや技術選にチャレンジされる方、マスターズ技術選の若いクラスの方など、ハイスピードでアグレッシブに滑ることが目標の方でしたら、こいつを手なずける価値は相当にあると思います。

ほんと、シャープだけど重厚な、なんと言いますか、雪面を鉈でぶった切るような、そんな分厚いターンを作ることができますので、我こそはと思う方はぜひ手なずけてみてください。

あ、安心してください。

「そこまで難しいのなら敬遠しちゃうな・・・」と思った方。

FM585のセッティングや、マーカーMotion付きモデルなどSRプレート以外のセッティングでしたらガラッと性格がマイルドになり扱いやすさはグッと増すも、作ってくれるターンの質はかなり高いのは変わりありませんので、こちらのセッティングでしたら低速種目もある指導者検定やインストラクターの普段使いでも十二分に性能を発揮してくれると思いますので(^^)

じゃじゃ馬ほど、味方になれば心強いもの。

さて、今からトレーニングしておきますか(^^)

以上です(*^^*)

ブログ最近の記事

PAGE TOP