【使い勝手よし!】スキー教師にとっての鬼に金棒23-24「ケオッズKS-PS」テストレポート

こんにちは!

すっかり春になってしまいましたね。

こちらニセコも例年にない雪解けのペースでございまして、肌感覚ですが、例年より半月は早いのではないのかなと感じております。

この暖気でスキー場の雪解けも進んでいるようでございますが、しかしそこはニセコさん、ゲレンデ上部ではまだ十分な積雪があるようです。

さて、そんな春の「恒例」でございますが、この時期になると日本が誇る老舗スキーブランドの「オガサカ」さんから当スクールに来季モデルの試乗スキーが届きますので、今日は前回テストしてまだれぽーとしていなかった「ケオッズKSーPS」のテストレポートを書いてみたいと思います。

では早速。

まずはテストスキーのプロフィールから。

長さは165㎝でプレートは無し。金具付きのモデルで、ビンディングのプレートは装着されております。

スリーサイズは上から「118.0-67.5-101.0」と比較的太めのプロポーションでRは「13.8」、構造はサンドウィッチ構造となっております。

前期までのフラッグシップモデルであった「KS-NS」の回転半径がたしか「15」くらいでどちらかといえば「ミドルからロングより」のRでしたので、今季のPSはどちらかといえば小回り寄りのオールラウンドモデルという設定となります。

次にデザインを見てみましょう。

シンプルなロゴと鮮やかなレッドがゲレンデに映える、個人的にはカッコイイと思えるデザインでございます。まぁこの辺は好き嫌いがありますからね。僕は好きです。

では、ワクワクしながらスキーズオン!

装着した第一印象は「お、軽い!」という印象でした。

もちろんこれはセッティングしているビィンディングにも左右されるのですが、スキーは運ぶときに感じる重さと、実際に滑る際の取り回しに関する重さの両方の「重さ」がありますが、この履いた時の「軽い」という印象はスキー操作にも直結してくる部分ですので、ファクターとして重要なものだと思っております。その点からいうと第一関門クリアといったところですね。

それでは滑ってみましょう。

まずはお決まりの「ズラシ」から。

これ、わかっていても感動するレベルでしたね。

オールラウンドモデルとして名を馳せるケオッズですから、歴代モデルを見ても低速での扱いやすさは群を抜いているのですが、今年もその部分は継続してくれていて、特にインストラクターの方にとっては安心して使えるまさに「鬼に金棒」ともいえる信頼感です。

では少しずつスピードを上げていきましょう。

まずは高速のミドル~ロングから。

うん、十分に対応してくれますね。まったく問題なしです。

ですが、ここで1つ意見があるとするならば、このスピードを上げた領域の中での安定感やスキーの走りなどは、現行モデルの「KS-NS」に軍配があがります。

それもそのはず、KS-NSのRは15台でしたので、来季のKS-PSよりも回転半径が大きい形状でしたので回転弧が大きい滑りにあっているからなんですね。

てか、KS-NSが良すぎたからなぁ。

ずっとあのままでもいいくらいの完成度だったし。

その点、KS-PSは回転半径が「13.1」と小回り寄りの形状ですので、回転弧が大きくなると少し回り込んできてしまう感覚が強いのでその辺りの調整は気を遣うかもしれません。

では続いて小回りで滑ってみましょう。

おぉ・・・

確かにスキーが回って来てくれる!

ねじれも比較的しっかりとしているので、硬いバーンや高速域でもかなり安定して滑れそうです。(そうですというのは、このテストした時のバーンが締まっているとはいえ、アイスバーンのような硬さではなく、また、ハイシーズンの硬く締まった感じでもなかったために、この感触ならいけそうだなという意味です)

また、スキーの抜けもよくほとんどひっかかることが無かったので、これは小回りを練習したいという方にはもってこいではないでしょうか。

ということでまとめます。

来季のケオッズのフラッグシップモデル「KS-PS」は、ケオッズの伝統をしっかりと受け継ぎ、その扱いやすさを継承しつつも、より小回りへの対応を強化して新たなる試みで世に問うているのかなと。

対象は、主にスキーインストラクターレベルがターゲットになるかと思います。レッスンはどのレベルのレッスンでもこれ一台で余裕で賄えます。

また、指導者検定に挑戦される方で、小回り系が苦手という方には非常に心強い味方となってくれそうですね。もちろん大回りも十分に対応してくれますし、指導種目は言わずもがなで◎。

テククラでも行けると思います。

が、会場によって、例えば大回りの斜面が広く設定されているような会場では「回りすぎ」による落差不足に警戒が必要です。逆に言えば、狭い斜面設定ですと回転弧の仕上がりを見せることが出来て良いかもしれません。

こんなところでしょうか。

オールラウンドな性格を持ちつつも、今年は小回りに照準を合わせてきたNewケオッズ「KS-PS」。

素直で癖のないスキーをお探しの方はぜひ来季の相棒に検討してみてください。


オガサカ 2024 OGASAKA KS-PS/RD + PRD 12 GW RD ケオッズ ビンディングセット 23-24

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